五十の音

□今朝、起きることが苦痛じゃなくなった
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【今朝、起きることが苦痛じゃなくなった】


朝、日が昇るとともに起床した。
いつもの日常、変わらぬ・・日々
朝ごはんをつくって、仕事をして
そして寝る
それの繰り返し

ふいに、携帯の音が鳴っている
誰か確認しないで電話に出た



一「もしもし?ちゃんと起きた?」



一 郎 の 声 だ

いつも変わらぬ、その無垢な声
俺にヒカリを与えてくれる。


留「今起きた」
一「ご飯ちゃんと食べたんか?」
留「うん・・・・。一郎がつくってよ・・・」
一「今からそっちに行ったらもう夕方になるって」
留「・・・・」
一「ほら、今日は受賞パーティーなんやろ?
マネージャーさんに言われて起こしてやってるんやから
はよ、ご飯食べて行き!」
留「うん。・・・でもパーティー行きたくない。」


あそこは息苦しい、
アノ場所は束縛しかない嫌な世界だ
でももし・・一郎が・・そこにいたならば



留「一郎もパーティーおいでよ」
一「えぇ?無理や。俺も・・仕事がつまってて。今日中にグローブしあげなきゃならないから」
留「・・・・そう・・・か」
一「ごめん、でも、今度、みんなでお祝いしよう。
留威のお祝い会みたいなの」
留「俺、そっちがいい」
一「でも、今日は行っておいでよ」
留「・・・」
一「ふう・・・。じゃあ、パーティはやくかえってこい!
俺がたまごやきつくってやる!」
留「うん。」
一「よし、今日も元気に行って来い」
留「一郎・・・・毎日、起こして」
一「…甘えるな。」
留「…」
一「あーーー、っもう!わかったよ
明日も起こしてやるから!」
留「ありがと」

ばからしいかもしれない
それだけで、俺は救われる。

明日、明日になればみんなに会える
また、明日の朝になれば
俺は少しだけ朝が好きになった





=グッモーニン







何気に、留一シリーズが続いているのは気のせいか?

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