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□風邪[その後]
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「んん…」

(ヤバい、どうしよう。
妹子可愛すぎる…。)

頬を染めて夢中で舌を絡ませる妹子とは裏腹に太子は困り果てていた。
キスが嫌な訳ではない。
むしろ大歓迎だったが、下半身に溜まった熱がもう無視出来ないレベルになっていた。

(好きな子からキスされて、我慢出来る訳ない…
でも妹子熱あるし…
ここらへんで止めとかないとマズいよな…)

「っは、妹子…
そろそろ寝といた方が…」

口を離し妹子に眠るよう促す。
だが妹子はそれを無視して太子の耳元で囁いた。

「…口でいいなら、シてあげますよ…?」

何てことだ、と太子は思った。
いつもの妹子ならまずこんなことは言わないだろう。
熱のせいで自分が言っている事が分かってないんじゃないかと。

「…妹子、お前自分が何言ってるか分かってるか?」

しかし確認する言葉の中に些かの期待が混じってしまうのは仕方がないことだった。

「ちゃんと分かってますよ…
…太子だってこのままじゃ苦しいでしょう?」

そう言って妹子は太子のジャージのズボンに手をかけた。

「待て待て妹子!」

必死に制止する太子だったが、無意味だった。
ズボンを下ろされるともうソレはこれ以上ないくらいに大きくなっていた。

「もうこんなにおっきくなってるじゃないですか…」
「い、妹子…」

妹子がそっとソレに口付ける。
太子の理性はもう限界の域に達していたがなんとか耐える。

「妹子っ…」
「ん、太子…」

吐息交じりの甘い声で名前を呼ばれ、ソレを口に含まれる。

「…っ!」

熱で熱くなった口内がねっとりと太子のソレに絡みついてくる。
妹子は先端を吸ったり舌で裏側を舐めたりして、口に含みきれない所は手で扱き、確実に太子を追い詰めていく。

「は、あ…」

時折チラと太子を見やり、感じているのを確認すると再び舌を動かし続けた。

「んっく…ふ、ぅ…ん、はぁ…」

紅く染まった目元がさらに太子を興奮させる。

「ん、ん、ん、ふ、」

妹子は喉の奥まで使って追い上げる。
次第に太子の絶頂が近づいてくる。


(ヤバいヤバいヤバい!)

「い、妹子!ダメだ、口っ…離せ!」

口に出してしまうことだけは避けたかった。
ただでさえ興奮しているのにそんな妹子を見たら多分もう我慢できなくなるだろう。
だが妹子は離すどころかさらに深くくわえ込み、きゅっと吸った。

「妹子っ…!」

とうとう堪えきれず太子は妹子の口内で果てた。

「ハァっ…ハァっ…!」

荒い息を繰り返し呼吸を落ち着けていく。

「ご、ごめん妹子…口に出しちゃっ…!」

妹子に謝らなければと顔を上げると、妹子がゴクリと喉を鳴らしそれを飲み干していた。

「な、」

恍惚とした表情で口の端から零れたそれを親指で掬いぺろっと舐める妹子に太子は絶句した。
もうこれ以上は我慢出来なかった。

「っ妹子…!」

向かい合うような形で妹子を膝に乗せ、手で顎を持ち上げ後頭部にもう片方の腕を回しキスをする。
妹子は目を閉じそれに応える。

「妹子、妹子…」
「ん…たい、しぃ…」

キスの合間に互いに名前を呼び合い、見つめ合う。

「ね、妹子…
私も、口でシてもいい…?」

妹子が断るはずもなかった。
こくりと頷き、少し恥ずかしそうに言った。

「…シて、欲しいです…」
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