捧げ物

□決意
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「あーだりぃ…」

シカマルは真夜中といっていいほどの時間、一人で歩いていた。
その手には大量の酒が入った袋が。

「なんで俺が親父達の為に…」

とぶちぶち文句を言いながら歩いていると、突然目の前に一人の忍が現れた。

「な…!」

その忍は手傷を負っており、何かに追われている風だった。
すると、忍はいきなりシカマルを拘束し、首筋にクナイを当てた。

(おいおい……)

(まじかよ…人質ってか?)

そんなことを考えていると、シカマルの前にもう一人忍が現れた。その忍は面をしており、肩には暗部の証である入れ墨が施されている。

「その子を離しなさい」

凜とした、決して大きい声ではないのによく通る声がシカマルの耳に入ってきた。

「はっ誰が離すかよ。こいつは人質だ!」

「見ればわかります」

「うっ…うるさ」

「とにかく早く離して早く始末されてください私は疲れてるんです」


(なんか…ちょっと可哀相だなこいつ、つか怖えー)
シカマルが呑気にそんなことを考えていると、首筋に痛みが走った。

「…っ」

「くくっ…いいのか?俺がこのクナイを引くだけで…」
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