Silver Soul

□昼下がりの部屋*
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昼下がりの


俺は歩いていた。

特に目的があったわけじゃない。

ただ、歩いていた。


ふと通りかかった公園。

そこにあるベンチに。

見つけた、グラサンの男。


シケた煙草を銜え求人情報誌を見ている男。

俺は、誘ってみた。

なぁ、一緒に来てよ。

特に意味は無かった。


二人で安いホテルに入る。

妻と別居中の男は付いて来てみたがどうしていいかわからないようだった。

それに構わず木刀を抜きベルトと帯を解く。

脱いだ俺に男はポカンとしている。

俺は男の羽織りに手をかけた。


男の手が俺の躯を這う。

俺は男の背中に手を這わしながら舌を絡めた。

男は顔の角度を変えて深くまで舌を差し込んでくる。

唾液が口周りを濡らした。

男の手が俺の乳首をこね始める。

コリッコリッと刺激を与えられ俺のちんこが下着を押し上げた。

腰を揺らして見せると乳首を執拗に舐めてくる。

男の股間を膝でぐりぐりと押してやった。


俺は美味しくも何ともないしょっぱい男のちんこをしゃぶる。

さも美味そうに。

男は股間に俺の頭を押し付けながら俺の名前を繰り返す。

銀さん、銀さん---

一際強く押し付けられて顔に男の陰毛があたる。

男の精液を全て飲んでやった。

甘くないし美味しくも何ともないけど俺は、アンタの味がするよ、と言って笑顔をつくる。

そんな俺に照れながらも喜ぶ男。

俺は大きく股を開き、招いた。


潤滑油で滑らせながら指を抜き差しする男の額には汗が浮かんでいる。

何をそんなに真剣になるのか。

ワザと指を締め付けてじゅぷっ、じゅくっ、と卑猥な音をさせてやる。

お、おい銀さん…

俺は困ったように動き続ける手を引き抜き、挿れて...、と囁いた。


俺の中を熱い肉棒が擦り上げる。

男は一心に腰を振って、俺は掠れた甘い声で喘いでやる。

俺は喘ぎながらブラインドから漏れる光に目を細めた。

卑猥な水音と換気扇の回る音、俺と男の喘ぎだけが部屋の中を支配している。

卑猥な部屋は昼下がりの色に染まっていた。


処理を終え、服を着る。

銀さん...、呼ばれて振り返ると頭を掻きながら男が立っていた。

そわそわと視線を泳がしている。

あ、のさ…今日の事は…他のヤツには…。
どうやら俺が話して女房に知られるのを恐れてるらしい。

俺は男に近付き囁く。

俺、長谷川さんの事スキだからさ…分かってるよ。

俺の言葉にあからさまに男は安堵の表情を見せる。

そんな長谷川の耳元で俺は囁く。

なぁ、キスしてよ、長谷川サン...。

安心しきった長谷川は困ったように笑いながら口付けてきた。

ほんとは別にキスなんていらなかった。


俺は歩いている。

特に目的があるわけじゃない。

ただ、歩いている。


ふと通る道。

そこにある自動販売機に。

見つける、黒い男。


瞳孔の開いた目に煙草を銜え、黒い隊服を身にまとった男。

俺は、誘ってみる。

なぁ、一緒に来てよ。

特に意味は無い。

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長谷銀のようで長谷銀じゃない。
オトコ×銀時。
『俺が求めてるのはお前じゃないよ、俺が求めてるのは男』なスレてる銀ちゃん。
誘われた相手はついていってしまう魔性を持つ。


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