交わる物語

□デバイス宝貝始動
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「「うわあああっ!」」

二人の叫びが廊下に響く。

「えっ、何!?エリオーーーーー!」

「スバルーーーーー!返事しなさい!」

フェイトとティアナが大きな声で二人を呼んだ。
すると……。

ブゥン!

いきなり気絶したスバルとエリオが転移して出てきた。

「スバル!」

「エリオ!」

「一体、何が起きた!?」

「えへへ〜……」

「あわわ……」

幸せそうなスバルと鼻血を出してるエリオ。

太公望が聞いても気絶した二人には届かない。

「とにかく、医務室に。キャロ!」

「はい!」

「那托!スバルを運ぶの手伝って!」

「うむ!」

「俺っちも行くさ」

フェイト、キャロ、ティアナ、那托、天化がエリオとスバルを医務室に運ぶ。

スバル、エリオ。

リタイア。

残された者の目線が太公望に向けられた。

「危険はないって言ったよな……」

ヴィータはグラーフアイゼンを太公望の首に擦り付け、迫る。

「えっと……」

言い訳はできない。

「待って、ヴィータちゃん」

「ん?あっ、普賢」

「望ちゃんから離してくれる?」

「うん、わかった」

ヴィータは普賢の事を気に入っているので太公望からグラーフアイゼンを離した。

「どうした?」

「はい、これ」

太公望に渡したのは設計図のような物だった。

「これは……?」

「この廊下に張られている罠の宝貝が書いてあるよ。さっき調べておいた」

「何じゃと!やはり!」

「太乙だよ」

この廊下は太乙が仕掛けたものだ。

「そうとわかったら話は早い!スーパー宝貝、太極図!」

太極図を取り出す。

「何だありゃ?」

「普賢殿、一つ訪ねたいことが」

「何?シグナムちゃん」

「うっ……昨日宝貝というものを聞きました。あなた方、仙人にしか使えないと」

一瞬、普賢に「ちゃん」付けされ、たじろぎながら宝貝の事を聞く。

「うん。そうだよ」

「太公望殿はあの太極図をスーパー宝貝と言った。あの宝貝は他のとは何か特別な能力を持っているのか?」

「あっ、それ、私も聞きたかったです」

蓬莱島で太公望の言っていた事を思い出したなのは。

「スーパー宝貝は全ての宝貝の元となった物。全部で7つ。あらゆる宝貝に匹敵する程の力を持っている。特に望ちゃんの太極図は反宝貝と言って発動状態は他の宝貝から力を吸収するんだ」

「それじゃあ……」

「この廊下に張られている宝貝を……」

「無効化にできるって事か?」
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