交わる物語
□仙人、異世界へ
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なのは達と太公望達が食事をしている時……。
「ふむふむ、これか…」
太乙であった。
その目線にあるのは……。
『あの……あなたは誰ですか?』
それはなのは達が蓬莱島へ訪れるために使用したAI内蔵型巨大潜水艦「マリンホエール」であった。
昼間、太公望達が神龍に乗っていたとき太乙がいなかったのは那托の宝貝の修理を行っており、更に偶然マリンホエールを発見し調査を行おうとした。
「僕の名前は太乙。科学者さ。しかし凄いな君はこんなの見たことないよ」
『当然です。時空管理局のテクノロジーをなめてもらっては困ります』
どこか誇らしげにマリンは言った。
「そうか、なるほどね。さてとさっそくだけど、君を運ばしてもらうよ」
『まさか、私を分解して調べるつもりですか!?』
「違う違う。こんな所にあったら誰かがいじって壊れたらどうするんだい?僕が安全なところに運ぶだけだよ」
「あっ、そうですか」
マリンはホッとした。
確かにこのままずっとここに居たら太乙の言うとおりになってしまうだろう。
『では、太乙様お願いできますか?』
「うん、任せて。それじゃあ、カモン!」
ゴオオオー!
轟音が轟き、辺りに風が吹き、木々や草花そして湖の水面が揺れる。
『こっ、これは…!?』