短編小説

□己の決意と決着
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機動六課、訓練場。

そこにて戦う一人の女性と一人の男性。

「バルディシュ、ザンバー!」

『はい、サー!』

女性の名はフェイト・Τ・ハラオウン。

そして、相棒のデバイス、バルディシュ・アサルト。

それに対峙する男性は。

「ラウンドシールド!」

名はユーノ・スクライア。

彼には見られぬ杖を携えていた。

さて、親友同士である二人がどうして戦っているのか?

ましてや、模擬戦ではない。

では何故か?

理由は二人の一番大切な想い人……なのはを賭けた戦いなのだ。

「はああああっ!」

バルディシュを操り、ユーノに攻撃するフェイト。

「くっ!プロテクション!」

とっさにユーノはプロテクションで防御する。

衝撃波が発生し二人の体が吹き飛ばされる。

「くっ……!」

「かはっ……!」

(くそっ……どうしてこんな事に……)

ユーノは自分の不幸を呪った。

実はユーノはなのはを賭けるつもりはなかった。

フェイトが勝手に言い出したことだ。

(ユーノ……まだだよ……まだ……)

フェイトはゆっくり立ち上がり、バルディシュを構える。

そして再びユーノに攻撃を行う。

(こんなんじゃ、なのはを護れないよ!)

また、フェイトもなのはを賭けるつもりはなかった。

これは、なのはとユーノの為のだったの行動だった。

始まりは一日前……。
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