宇宙をかける少女 〜過去からの旅人〜
□番外編『宇宙の聖夜』
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12月20日。
「う〜〜〜ん」
スール学園の教室で秋葉が頭を抱えて悩んでいた。
「どうしたんだ?秋葉」
「何を悩んでいるんですか?」
「それか頭痛いの?」
紅葉、いつき、ほのかが秋葉に尋ねる。
「あ、みんな!今度のクリスマスのことなんだけど……実は風音お姉ちゃんと高嶺お姉ちゃんにプレゼントをあげたくて……」
「なるほど。それでどんなプレゼントにするか悩んでいたわけか」
直ぐに理解した紅葉は納得した。
「ナミは高嶺お姉ちゃんに自分がデザインした着物と簪で……桜は風音お姉ちゃんに自作のスーパーコンピューターをプレゼントするんだって……」
「へぇ……」
(……高嶺姉さんのプレゼントはわかるが、風音姉さんのは凄いな……流石は獅子堂姉妹と言うべきか……)
改めて獅子堂姉妹の凄さを知った紅葉だった。
「ああっ……どうしょう……」
本気で悩む秋葉に三人は視線を合わせて頷いた。
「秋葉さん!私にプレゼント選びを手伝わせてください!」
いつきが秋葉に迫って手を握った。
「えっ!?ほんとに!?」
秋葉の目が輝いた。
「私も手伝う。面白そう」
ほのかも賛同する。
「俺も忘れないでね」
紅葉も加わり、秋葉の目がさらに輝いた。
「みんなありがとう!それじゃあ、放課後にお買い物をしよう!」
「了解です!」
「わかった」
「承知した」
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