交わる物語

□仙人、異世界へ
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夜が明け、日が昇る頃。

「今日帰る?」

太公望が少し驚いた顔をした。

「はい。私たちが来た世界、ミッドチルダに帰ります」

「もう特に調査することも無いので」

なのはとフェイトがそう言うと、太公望は頭を少しかいた。

「そっか……」

「はい、早速マリンホエールで帰りたいと思います」

「お世話になりました」

「いや、構わぬよ」

「それじゃあ、スバル達を呼ぼうかフェイトちゃん」

「うん、なのは」

三人は外にいるスバル達を呼びに行った。

外では、那托とティアナそして、天化とスバルが稽古をしていた。

「クロスファイヤーシュート!」

十数個の茜色の魔力弾が一斉に発射される。

「火尖鎗!」

火を纏う二又の槍にて魔力弾を全て薙払う。

「行け!」

金咬煎でレインボードラゴンを三匹出し、一斉にティアナを襲う。

「クロスミラージュ!」

『ダガーモード!』

双銃に魔力刃が生まれ、銃剣の姿となる

(もう一度!)

再び十数個の茜色の魔力弾を作る。

「クロスファイヤーシュート!」

クロスファイヤーシュートが発射され、それと同時にティアナは全力で駆ける。

十数個の魔力弾は三匹のレインボードラゴンを貫き小さな爆発が起きる。

「はあっ!」

その間に間合いを詰め、クロスミラージュ・ダガーモードを振り下ろす。

「くっ!」

火尖鎗で防御の構えをし、二つの魔力刃を受け止める。

紅と茜の二つの赤色の激しい火花が散り、互いにどちらも譲らなかった。
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