桐青★島準

□すすめ、すすめ!
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―――ガタガタガタっ


「うわ!」

「何だ?どした?」


部活の帰り道、学校を出てすぐの所で派手な音をたてはじめたオレの自転車。
慌てて飛び降りると見事にタイヤはぺしゃんこだった。



「わーん最悪…なんか踏んだかなー。」



スタンドを立ててタイヤをクルクルまわすと、小さな亀裂が入ってた。

修理に出そうにも、こんな時間じゃあいてないし。

ただでさえハードな練習でくったくたな体にトドメさされた気分でオレはうなだれた。



「…送ってやろうか?」

「えぇ!でもそれじゃ準さん遠回りになっちゃうじゃん!ダメだよ!」

「じゃ歩いて帰んのか?」

…うっ…。

「お…お願い、します…。」

「最初っから言っとけよバーカ。」

ペシリとオレの頭を叩いて準さんは笑った。





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