西浦☆
□恋心。
1ページ/1ページ
部活が終わって、帰りにみんなでコンビニに寄る。
オレとあいつん家は反対方向で、普段ならここでじゃーなって別れんだけど。
「水谷ー、CD借りに行くの付きあわない?」
この間三橋んちでケーキ半分こしてから、なんか…さ、気になるっていうか。
てか多分あいつも気にしてると思うんだ。
最近寄り道して帰ることが増えたの、オレの気のせいじゃないよな?
「水谷?」
「あ、付き合う付き合う」
…そんな顔近づけたらドキっとすんじゃん。
好きだとか言ったら、どんな顔するんだろう。
「水谷ー、先行くよー」
「あ、ちょ、ちょっと待ってよー栄口ー!!」
今はまだそんな度胸ないけど、この気持ちはとめられそうにない。
だからその時が来るまで、ゆっくり距離を縮めさせてよ…栄口。