桐青★島準

□すすめ、すすめ!
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疲れてんのに遠回りさせるの悪いし、準さんの自転車をオレがこいで、準さんは後ろの荷台に座ってもらう。


「しっかりつかまっててくださいねー!」

「わかったからさっさと進めよ。」



細身にみえても意外と準さんは重い。
しっかり鍛えて筋肉もついてるから。

力を入れてペダルをこぐ足は、部活の疲れで棒みたいだったけど、腰に回された準さんの腕の温度に、そんなんどーでもよくなった。


「準さんケツ痛くない?」

「大丈夫。それより利央…お前」

「なに…わぁ!」



腰に回されてた準さんの腕にぎゅうっと力が込められて、オレはもう少しでペダルを踏み外しそうになる。



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