短編2
□黄色い鳥が運ぶもの
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‘ヒバリ、ヒバリ’
「ん?」
見上げると、何故か僕になついてしまった黄色い鳥
「君、何処行ってたの」
そう尋ねてみても、黄色い鳥からの返事はなかった
その代わり、
‘キョーヤ、キョーヤ’
「!!!!」
‘キョーヤ、だいすき’
あぁ、聞かれてしまったんだ
その事実に少し恥ずかしくなったけど、君からの返事に、自然と口角は上がっていった
ごめんね
いつか、直接伝えるから
その時まで待ってて
その時がきたら、君も、直接伝えてね
いつか来るだろう未来の為に、
僕は屋上へと足を進めた
黄色い鳥が運ぶもの
それは、僕らなりの愛情表現
End
→オマケ