短編2

□黄色い鳥が運ぶもの
3ページ/4ページ




‘ヒバリ、ヒバリ’
「ん?」



見上げると、何故か僕になついてしまった黄色い鳥



「君、何処行ってたの」



そう尋ねてみても、黄色い鳥からの返事はなかった






その代わり、




‘キョーヤ、キョーヤ’
「!!!!」





‘キョーヤ、だいすき’








あぁ、聞かれてしまったんだ






その事実に少し恥ずかしくなったけど、君からの返事に、自然と口角は上がっていった










ごめんね

いつか、直接伝えるから
その時まで待ってて




その時がきたら、君も、直接伝えてね









いつか来るだろう未来の為に、

僕は屋上へと足を進めた

















黄色い鳥が運ぶもの
それは、僕らなりの愛情表現





End
→オマケ
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ