短編

□好きだから…
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並盛中 応接室


“カチャ…”


「…誰?」
「クフフ…僕ですよ、恭弥くん」
「ノックぐらいしなよ」
「どうしてですか?僕が来るのを待ってるんでしょう?」
「それが礼儀…僕は忙しいんだよ」


骸は雲雀が忙しいといっても毎日こうして会いにやってくる。

「邪魔はしませんよ、見てるだけです」
「気がちってできない」
「クフフ…それは僕のコトが気になって、ということですか?」
「勝手に思い込まないでくれる?」
「恭弥くんの気持ちを言ってあげたにすぎませんが」


雲雀は骸のコトが好き…それは本当のコトだった。そのことを骸はすぐに気づいていた。

黒曜戦の時、骸が雲雀の耳元で囁いた言葉……

『好きですよ…』

その頃から雲雀は骸のコトしか考えられなくなった。


「恭弥くん、今日のところは帰ります」
「はじめからそうしてくれたら助かるよ」
「…さようなら、恭弥くん」
「?」

“カチャ…”
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