Novel

□雪夜の陽だまり
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「これはまた酷くやってくれましたね。」


そう呆れ返って呟くせつなの前には、空になったお酒の缶にシャンパンのビン、スナック菓子の袋、先程までみちるとまことが腕をふるって作った、料理が乗っていたはずのお皿達が所狭しと散らかっていた。趣味のいい家具と暖かい照明で整って、清潔感のある普段のリビングの姿は、悲しくなるほどに微塵もない。


極め付けはうさぎ、ちびうさ、レイ、まこと、美奈子に星野、夜天、大気、はるかとほたる、そして事もあろうに衛の寝静まった姿。


「すみません、折角大掃除したのに…。」


うさぎ達とスリーライツの分を代弁して謝罪したのは亜美だった。


「これだけ集まれば仕方ないですね。」

「私も覚悟してたわ。亜美ちゃん、気にしないで頂戴ね。」


元々今日は、この時期にも関わらず、運良く1日だけ休みが取れたスリーライツとうさぎ達が一緒に忘年会をするはずだったらしく。ほたるちゃんも一緒がいい、と言うちびうさの計らいで、はるか達にも声が掛かったのだった。
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