Novel

□聖なる夜に
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何か食べれそうなもの作ってくるから、と言い残してはるかは寝室を後にした。


「はあ…。」


無意識に大きなため息が出てしまう。


だめね、私ったら。はるかだってきっと楽しみにしていたに違いないのに…。


コンサートが終わった後、やっと過ごせるはるかとのクリスマスのことを思うと、もう少女言えるような歳でもないのに、はるかに想いを寄せたばかりの頃の自分が蘇ってくるように心が弾んでいた。


もちろん、想いは今も昔も変わることはないけれど。


でも、今ははるかの言う通り風邪を治すことのほうが先決ね。


そう思って、はるかが何か作って来てくれるまで少し眠ることにした。
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