text
□敵わない
1ページ/4ページ
いやいや、なんで、そう捉えるんだよ!
〔敵わない〕
「なー榛名ー、明日って部活ある?」
「…んー……。無い」
「そっか。じゃあ明日さー」
「ちょっ、準太!これ終わったら話せ!!今肝心な所だから!」
「………」
……なんでこいつは俺の部屋で、しかも俺のゲームを勝手に使ってるんだ?凄いハマっているし…。しかも、まだ俺がクリアしてない所まで行ってるし!ふざけんなよ!!
あー、落ち着け。俺。何イライラしてんだ。ゲームごときに。大人になれ!高瀬 準太!!
……よし、とりあえず再度話しかけてみるか。
「榛名ー。それで明日さ」
「あー!黙ってろって!!後少しだから!!」
はぁ!?今何て言った…!?“黙ってろ”だと……!?
俺は完璧にブチ切れ、その場にあった教科書を三冊程重ね、榛名の頭めがけて、おもいっきり投げた。
_