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□飼い主と猫
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いつもいつも
 
ありがとう。
 飼い主
 
 
 
 
 
 
今日は晴れ。
雲一つも無い晴れ晴れとしている。昼寝をするには快適な天気に温度だ。
 
俺はコタツで丸くなり、ぬくぬくと温まっていた。そして俺の主人、榛名の帰りを待っている。
榛名と出会ったのは去年の4月。あの日榛名は高校の入学式だった筈。俺がいつもの散歩コースを歩いていたら、いきなり後ろから手を掴まれて一言。
 
 
「お前、俺の家に住め!!」
 
 
あの時の一言には正直驚いてしまった。
 
それから無理矢理家に連れて来られ、榛名の家族にも紹介されてしまった。
 
しかも家族全員が俺の事を気に入ったらしく半強制的にここの家族の一員になった。
 
 
 
もうあれから一年経ってたんだなぁ。そうしみじみと思い返していると玄関の方から物音が聞こえた。
俺は耳をピンッと伸ばし、物音が聞こえる方に集中して聞いた。
そして廊下からバタバタと足音が聞こえ、豪快にドアが開いた。
 
 
「準太ー!ただいまー!!」
 
 
その声の主は俺の飼い主、榛名 元希。
こいつが俺を榛名家に強引に連れて来た奴。
 
 
「準太、飯食ったか?俺の飯美味かったか!?」
 
「あー美味かった。ありがとな」
 
「おう!明日も作るからな!!」
 
 
榛名は鼻唄をしながら自分の部屋へと戻って行った。
榛名の飯は正直言って美味しい。何気に榛名は家事全般出来る凄い奴だった。
 
 
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