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榛準
ジリジリ。
その視線から反らせない。
ジリ、ジリ
後ろは壁。前には迫って来る榛名。
あぁ、絶対バレた。榛名を想っていること。
榛名が好きってこと。
この想いだけは知られたく無い。
気付くな。気付くな。
「高瀬って俺の事、好きだろ?」
あぁ、バレてしまった。一生胸の中に秘めていとこうと思っていたのに。
終わった。もう駄目だ。逃げたい。
涙が滲んで来て視界がボヤけて来た。
「俺も好き」
視界が揺らいだ。
「…うそ」
「ホント」
何故か悲しい筈でも無いのに、涙がボロボロと流れて来た。
「準太、ありがとう」
「ん…」
「一生傍にいてやる」
〔Happiness!〕
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