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□敵わない
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「いっ…てぇえ!!」
俺の投げた教科書が見事に榛名の後頭部に直撃した。
うわ…スゲェ痛そう…。あんなの食らったら、たんこぶ出来るんじゃね?
「何すんだよ!後もう少しだったのによー!!」
「は?お前が勝手に人の物使って話聞かねぇからだろ?バーカ」
「だからって教科書投げる事無いだろ!!ったく…………あ…」
……何だ?榛名の奴、さっきまで不機嫌な顔してたのに今は何故か俺の顔を見てニヤニヤしている。
「そー言う事か〜。準太くん」
「な、何がだよ」
絶対こいつ変な事考えてるに違いない…!!
「準太はゲームに妬いたんだな!」
はい?えーっと…俺がゲームに妬いた…?
「なんだよー。そんなに俺に構って欲しかったのかー」
いやいや、なんでそう捉えるんだよ!
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