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□Today
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俺はお前となら何処でも楽しい。
〔Today〕
「あ、榛名ー」
「なんだよ、空き丸」
「字間違いすんなボケ!」
あー…うっせぇなぁ。こっちは最近準太と会って無くて、イライラしてんだよ!ったく…あー準太に触りてー!!
「榛名!聞いてんのか!」
「…あ?なんか言ったか?」
秋丸の話なんて、これっぽっちも聞いて無かった。と言うよりも聞いててもグチグチ煩いだけだしなー。
「だーかーら!今日は部活休みだって」
「え、なんでだよ」
「昨日の大雨でグランドが使え無いんだって。そー言う事だから」
秋丸は、そう言ってクラスへと戻って行った。……マジかよ。はぁー。じゃあ今日は一日中暇になったじゃねぇかよ。どうしよっかなぁ…。
ん?待てよ。昨日は大雨だったよな?じゃあ…多分あっちも…。
俺は授業がそろそろ始まるので携帯を急いで出し、あいつに電話をかけた。
………………。
“…もしもし”
「お!準太ー!」
俺が電話をかけた人物は俺の恋人、高瀬 準太。久しぶりに声が聞けて少しテンションが上がっている。
“なんか用か?”
「準太の所って今日部活無い?」
“無いけど…どうして?”
「俺の所も部活無くなったんだけどよー。それでさぁ準太」
“…何?”
「今日デートしようぜ!」
準太の返事は「バカ」の一言だった。
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