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□Today
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「榛名…お前凄いな…」

「何が?」

「いや…だから、その人形…」


準太が先程から驚いている理由は、俺が両腕で抱え込む程の大きさのウサギの人形を取ってしまったからだ。正直…俺も驚いているけどな。


「…良いなぁ……」

「え?準太この人形欲しいのか?」

「な…何も言ってねぇよ!」


準太は怒りながら、そっぽを向いてしまった。
……準太って結構可愛い物が好きなんだな…。今日は準太の意外な好みを知ってしまった。


「じゅーんた、やるよ」

「…欲しいなんて言ってない」

「素直になれって。な?」


俺は準太に人形を渡し、準太の頭を優しく撫でた。すると準太は今日で三度目の赤い顔になった。


「…あ、りがと…」


と、俺にしか聞こえない声で呟いた。あぁ、この幸せな一時が大好きだ…!!俺は準太の為なら何でもするぜ!


「あ、準太!プリクラ撮ろうぜ」

「はい!?」


ちょうどプリクラ機が目の前にあったので俺は準太の手を取り、他の人達の間を抜けて行った。


「榛名…!榛名!!」

準太が俺の名前を焦るように呼んでいた。


「なんだよ」

「皆…見てんぞ…」


あー、確かに。
なんか視線が感じるなーって思ってたら、やっぱり他の奴らが俺達の事見てたのか。
そりゃあ周りにいるのは俺達以外、全員女ばっかりだもんな。
でも、俺には関係無い。


「だから何だよ」

「はっ、恥ずかしいだろ!?」

「恥ずかしく無い」

「っ……」


準太は黙ってしまい、下を向いてしまった。
俺は準太にしか聞こえない声で耳に囁いた。


「俺はお前となら何処でも楽しい」


準太の目を真っ直ぐに見て、嘘偽り無く言った。
準太となら何処へ行っても楽しい。心から、そう思っているから言えるんだ。


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