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□甘い、甘い
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「んっ…ごちそうさまー」
榛名は満足し幸せ顔にして、また俺に近付いて来た。
「な、なんだよ」
「準太準太〜」
ヒヒ、と笑い今度は俺の膝に指を指して来た。
「準太、眠いから膝枕させろよ」
「はぁ!?」
もう意味分かんねぇよ!こいつ…どんだけしたら気が済むんだ…!!
「ふざけんな「ダメか?」
榛名は上目使いをし、眠たそうに目を擦りながらこちらを見ている。うっ…こいつは……。それをされると負けてしまう自分がいる。
結局俺はそれを許してしまい、膝枕をする事に決めた。
「言っとくけど、少しの間だけだからな!」
「分かってますって!あ、準太」
「あ?何………っん」
榛名は触れるだけのキスをしてきた。
やられた。まさか…キスされるとわ。一瞬の出来事だったので俺は呆然としていた。
すると榛名は耳元で囁き、俺の膝に頭を乗せた。
「じゃあ寝よーっと。おやすみー」
「うん…おやすみ」
俺と榛名は顔を見合わせ、両方とも笑顔で話しかけた。
“なぁ準太、ありがとう”
お前はそう耳元で囁いてくれた。あの時の言葉は俺にとって涙が出そうな程、心に響いたんだ。
本当にありがとう。
終
→後書き
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