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□※Christmas
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「はぁっ…はっ……」
 
「ヒヒ、遅れてやんのー」
 
 
やっと榛名の家に着いた時には、榛名は私服に着替えていた。
しかも鼻唄までしやがって、余裕ぶってんのがムカつく。
 
 
「あれ榛名、親は?」
 
「親は遅くまで仕事。それと姉貴は友達と遊びに行ってる」
 
「ふーん」
 
 
俺は適当に鞄を置いてコタツに入り、冷えた体をぬくぬくと温まらせた。
 
 
「おー、雪だ」
 
「ん、ホントだ」
 
 
窓の方を見ると、雪がちらほらと降っていた。
俺は立ち上がり、窓の方へと体を動かした。
雪がキラキラと舞っていた。
その景色がとても綺麗だったので、つい見とれてしまった。
 
 
「…準太」
 
「何……っん」
 
 
榛名に肩を掴まれたので振り向いた瞬間、唇を重ねられていた。
そして貪るように噛みつき、榛名は俺の首筋に紅い痕をつけて行く。
その度に俺は感じてしまい肩をビクンと震わせ、甘い声が勝手に出てしまう。
 
 
「ふっ…、うぁ…!」
 
「もう無理……部屋行くぞ」
 
 
俺は榛名に腕を引っ張られ、急ぎ足で部屋に連れて来られた。
そしてそのままベッドに押し倒され、馴れた手付きでシャツのボタンを丁寧に外していった。
 
全部外し終わった後、榛名は俺の胸辺りに手を添えたのだが、榛名の手が冷えていたため反射で「冷たい」と言ってしまった。
 
榛名は「ヒヒッ」と笑い、口にチュッとわざと音を鳴らし、舌を絡めて行った。
初めは遠慮がちに絡めていたが、段々榛名のペースに慣れていき角度を変え卑劣な水音を響かせた。 
 
「…っ、はっ……あ…」
 
「……ちょっと待っとけ」
 
 
榛名は急に立ち上がり部屋を出てしまった。そして、少しの間待たされたが、何かと一緒に帰って来た。
その何かとは、銀のホールにぎっしりと入った生クリームであった。
俺は嫌な予感がして、身を凍らせてしまい後退りしてしまった。
しかし、時既に遅し。榛名はこちらを見て満面な笑顔をし、俺に近付いて来た。
 
 
「待て待て待て!…榛名、今から何する気だ」
 
「何って……分かってんだろ?」
 
「やめっ、んうっ」
 
 
榛名は指で生クリームを掬い、指を俺の口に入れた。口の中が甘く広がり、生クリーム独特の匂いもした。
そして指を引き抜き、榛名の指にはダラリと俺の唾液がまとわり付いていた。
 
 
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