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□※時と場合と
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「…はぁ…」
 
 
今度は榛名が呆れるように溜め息を吐いた。
 
頭がボーっとして動きが鈍い。どうやら俺は酔ってしまった。しかもまだ半分も呑んでいないのに。
顔が真っ赤になり、体も違う意味でまた温かくなってしまった。
その反対に榛名は俺よりもかなりの量を呑んでいたのに、酔っている気配が全く無かった。
俺が酔い潰れていると、榛名がミネラルウォーターを渡してくれた。
 
 
「ヒヒ、準太のバーカ」
 
「うるせぇー榛名のばーか」
 
 
ゴクリとミネラルウォーターを口に含み、榛名の肩にゆっくりともたれて行った。お酒の匂いが少し鼻に付いた。
 
じわじわと眠気が来たが、お酒の効果なのだろうか。
 
熱い。体が熱い。
 
俺は何の躊躇いも無く、自ら唇を近付けた。そして榛名の首に腕を回し、角度を変えながら舌を絡め合った。
榛名は少し驚いた様子だったが、その場でゆっくり押し倒され舌で唇をなぞり深く口付けを交わし合った。
 
 
「んっ…榛名っ…し、よ?」
 
「…っ手加減しねぇからな」
 
 
着ている服を胸まで捲られ、既にぷっくりと立っている突起を舌で転がすように舐められたり吸われたりされ、反対側の方では指で抓んだり引っかいたりされている。
刺激されて体をビクンッと動くと、わざとらしくチュッと卑劣な音を鳴らし、今度は下の方へと手を伸ばして行った。
そして俺のを掴み最初はゆるゆると扱いながら、そして段々激しく扱う。俺は感じて来て熱い吐息が溢れて行った。
 
 
「あ、んっ、んう…っ!あっ…!」
 
「っ……ヒヒ、すっげ…」
 
 
快感が体中に駆け巡り、我慢出来ずに白濁を榛名の手の中に出してしまった。
全身を震えさせながら息を整えていると、榛名は自分の指に俺の精液と自分の唾液をベットリと付けて俺の穴に指を一本ずつ挿れて来た。
ぐるりと円を描くように中で指を動かしたり、かき回されたりとしているが俺の中では焦らされている感覚と似ていて、もどかしい気分だった。
 
 
「もっ…!は、るな…っおねがい、は、やくっ…!!」
 
「な…っ!バカやろ…!」
 
 
榛名は指をズルリと引き抜くと膝の裏を肩に担ぎ、一気に挿れて突き上げて行った。すでに勃ち上がった榛名のは質量を増していて硬くなっており、お互いいつもと違う感覚だったので興奮していた。
 
理性なんてそんな物、今の状況だとドロドロに溶かされてしまった。
 
 
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