ネギま!小説
□幸せ者の新婚生活
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「ネギ〜。」
愛しいあなたの声が僕に伝わる。
「どうしたんですか?刹那。」
「お父さ〜ん。早く早くぅ〜。」
「あっ、そんなに急いじゃ駄目だよ。誠夜。」
僕たちの大事な家族に誠夜(せいや)が増えて、僕を呼んでいる。
「誠夜、お母さんも待ってあげなきゃ駄目だよ?」
「お母さん、早くぅ〜。」
「大丈夫、急がなくていいよ。刹那。」
僕の後ろから刹那さんが走ってくる。
「ゆっくりでもいいよ。刹那。」
「いえ、誠夜には待たせてはいけないから…。」
「お父さん、お母さん、お家に帰ろ〜!」
誠夜に急かされて、僕たちは家に向かう。
歩いていると、誠夜がいきなり立ち止まった。
「誠夜、どうしたんだい?」
「お父さん、だって…。」
誠夜が止まったのは、近所の子犬に気をとられていた。
「誠夜、お家に帰るんだろ?それとも帰らない?」
「ネギ、それひどくない?」
刹那さんが、言うと…。
「ごめんなさい、お父さん。」
すぐに謝った誠夜。
「うん、じゃ帰ろっか。」
そうして僕たちは、自宅に向かって歩き始めた。