dream

□空色
1ページ/3ページ



あいつのことを、ただの幼なじみの腐れ縁だなんて思えなくなったのは、いつからだっただろうか。


「跡部、今日も部活でしょ?」

「あぁ、そうだ」


氷帝学園幼稚舎から中等部まで、クラスが違ったことはない。

更に俺はテニス部の部長、こいつはテニス部マネージャーをやっている。


「帰り、送って行ってよね」

「あーん、何年それをやってると思ってやがる」

「それもそうだね」


あはは、と明るく笑うこいつにつられて俺も口角が上がる。


「さっさと行くぞ」

「はいはい、分かりましたよ」


二人で笑い合うのは心地が良い。
このままの距離で、ずっといるのだろうと思っていた。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ