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□左誕祭
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手抜き工事のため簡単に潰れてしまった法隆ぢ。


「こら!お前ー!!
潰れたでおま、ていうか全然駄目でおまんがな!」

「えー…だから言ったじゃないですか、太子がケチるから…ていうか何弁ですかそれ。」

「うるさーい」


我が儘を言ってるのは私なのに。
困った顔をして、結局コイツはいつも私の要望に応えてくれる(まぁ、結局潰れたが)


「今度は3週間やるからちゃんと作れ!小屋でも良いから」

「また小屋で良いんですか!?」


今となっては潰れてしまったが、あの小屋はなんだか居心地が良かった。多分コイツが頑張ってくれたから。だからもう一度コイツに作って貰いたかった。


「3週間ってまた無茶を……あ、3週間後って…」

「…3週間後がどうした?」

「太子の………誕生日じゃないですか!」


驚いた。
自分でも忘れていた。
それをコイツは知っていてくれた。

無茶ばっかり言いつける、私のことなんて興味もないものだと思っていた。


「誕生日プレゼントになりますね………俄然やる気出てきましたよ」


爽やかにハハっと笑う大工は私の次くらいにカッコいい。


「…お前…」

「どうしたんですか、太子?」

「なんで、私の誕生日を?」

「あ、」


大工は少し沈黙してから普段の気怠そうな対応からは想像出来ないぐらい、頬を赤く染めもじもじとしだした。


「太子が…、沢山いる中で、僕一人を選んでくれたじゃないですか、気まぐれかも知れないですけど。」


気まぐれ…ではなかった。なんだかコイツが良かったのだ。なぜだかは分からないが。


「だから、どんな人なのか、と思って。誠意を尽くしたいな、と思って……気持ち悪いですよね?」

「そんなことはないぞ!
私は……嬉しいんだ」


お前がそんな気持ちでいてくれた事が。
我が儘ばかりの私に誠意を尽くそうとしている事が。


「良かった…じゃあ僕頑張って作りますね」

「あぁ、期待してるぞ」

「出来たらすぐにお伝えに行きますね」


そう笑ってから手際よく作業に取り掛かるアイツをずっと見ていた。


おめでとうの言葉と共にアイツが完成を伝えに来たら、

今度は妹子じゃなくて、
アイツを真っ先に法隆ぢに招待してやろう。






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まさかの大工ww
そしておめでとう、ってまだ言われてなi(後日法隆ぢで言いますよ、きっと)
大工はイケメン!
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