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□その他
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放課後教室で担任に頼まれていた用事を済ませて帰り支度をしていた
1人の教室は静かで趣があるものかもしれないと考えていた時、静寂のなかに突然けたたましい足音とドアを開く音が響いた

「曽良君!?」

教室のドアを開けたのは小野だった

「ごめん!ちょっと・・・」

小野は豪快にドアを閉めると僕の元にかけて来て、ドア側から自分が見えないように僕を盾にするようにした。

「どうしたんですか小「ごめん!わかんないように、抱き締めて!」・・えっ」

わけの分からないまま言われた通りに小野を抱き締める、よくわからないが願ってもない好機なのだから。僕が意味を理解するより早くにもう一度ドアの開く音が響いた

「小野ぉー!!隠れてもむ・・・だ・・・」

チラリと首だけで振り返りその人物を見ると、タコに似てると噂されている外国語教師が居た
僕らを見ると慌てふためきだした

「あ、わ、わ、悪い!
小野を見なかったか?」

(そう言うことですか)

小野の作戦が分かった
彼の場所からみれば恐らく、放課後の教室で密会している男女に見えるのだろう
チラリ僕の腕に収まっている人を見ると小刻みに揺れ、笑いを堪えて居るようだ

「あっち側に誰か走って行く音がしましたよ」

小野に合わせて適当に嘘をつく

「ありがとう、邪魔したな!」

外国語教師は慌てたままで僕の指差した方向へと走っていった。
少ししてから僕の下から笑い声が聞こえた

「本当に騙されてるし!」

「ありがとう」と言いながら小野が離れる。もう少しその状態でいたかったが、そんな素振りは見せないようにいつものように平静を装う

「曽良君今帰り?」
「えぇ」
「一緒に帰ろ。助けてくれたお礼になんか奢るよ」

ニッと笑う顔はさっきの事など全く気にしていない
僕だけまだドキドキしてるなんて理不尽だ

「かなり奢ってもらいますからね」











思わぬ好機
(無駄に期待させた分は払ってもらおうじゃないですか)



‐‐‐‐‐‐‐
とーた様へ4444リク品
リクありがとうございました!
妹←曽で甘との事でしたが、ご期待に添えているでしょうか?
煮るなり焼くなりご自由です!
(オマケ)

外国語教師は随の皇帝です^^
妹子に「抱き締めて」を言わしたかった(´ω`)←



081210
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