The deep past

□惑星ボンジュイ
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二人はまたお城の近くまで歩いて行った。が、もちろん城は降りてくる筈もなく空中に浮かび続けている。


『ルウ……近くまで来たけど、どうやって中に入るの?』


ミリアはルウに問掛けた。


「えっとね……有った」


ルウは何かを探す様に辺りを見渡したあと、地面に有った何かを






























───踏んだ。





『Σえっ!?ちょっルウ!なにやってるの?』


慌てるミリアをよそに、ルウは平然と言った。


「大丈夫よ。もう少しで移動出来るから」

『移動出来るってどうやって……



























へっ?』


思わず素っ頓狂な声を上げたミリア。
それもその筈。いま、二人は何かに(お城に?)引っ張られるようにして浮いているのだから。


「あはは!これ、けっこう楽しいでしょう?」


ルウは笑いながら言った。


『そういう問題じゃな〜い!』


ミリアは思いきり叫んだ。











***





「到着〜!」

『……心臓に悪いι』


元気良く言うルウとは違い、精神的疲労が見えるミリア。
二人は城の高い門の前に居た。左右には、幾本もの太い柱が立ち並び、まさに古代から建つ城といった感じだ。













ルウに促される様に門をくぐり、そのまま案内に従って城内を進んで行くと、ホールのように広い空間が目の前に現れた。そこには、数人の人影が。


「ルーファセルミィ、ご苦労様です。その子が“星”ですか?」


その内のルウが来た事に気付いた一人の女性が話し掛けて来た。


「そうだよガイア。
……大丈夫。さぁ、挨拶して」


ミリアはガイアと呼ばれた女性の言っていた“星”の事が気になったが、挨拶するのが先というのはわかっていたので、ルウの言葉に従った。


『えっと…初めまして。ミリア・フレイと言います』


よろしくお願いします、と頭を下げたミリアを見て、ガイアが微かに微笑んだ。


「ミリアですか。良い名ですね」

『Σ!!ありがとうございます!』


ミリアもまた名を誉められ、緊張を少し解いたのだった。








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