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□シンデレラパロディー
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「うーん、よく寝たってばよ!」
ナルトは目を覚ますと、いつも通りに任務へ行く準備をした。
「うっし!今日も任務をこなすってばよー!」
ナルトは勢いよく扉を開け、外に出た…はずなのだが、見えたのはいつもの外の風景ではなく、フローリングの廊下があって、その先に階段があった。
「?????」
(何がどうなってるんだってば?)
とりあえず、ナルトは階段を下りてみた。下りてみると、ドアがあり開けてみた。
「ナルト、いつまで寝てんの?早く庭の草取りしなさい。全く本当にだらしがないんだから。」
その部屋にはサクラがテーブルで紅茶を飲んでいた。サクラの服は水色のワンピースを着ていた。
「サ、サクラちゃん!ここは「ナルト、あんたいつから『ちゃん』付けするほど生意気になったのかしら?」
「?」
「ちゃんと『サクラおねえ様』と呼びなさい!しゃーんなろー!!」
「ぐはぁ!!」
サクラはナルトを殴りとばした。ナルトはサクラの言葉の意味がわからなかった。
何故ならいつもサクラを呼ぶときは『サクラちゃん』と呼んでいるのだから。
しかも『お姉様』をつけろと言われたら、
「サクラちゃん、SMに目覚めちゃったってば?」
「それは『女王様』でしょうが!って何変なこと言わせんの!!しゃーんなろー!!!」
「あがぁ!!」
ナルトはまた殴りとばされた。
「あんたねぇ、私達義理姉妹なんだからいくら私にムカついてても、『お義姉様』はつけるべきよ!」
状況が未だ掴めないナルトだったが、サクラの言うとおりにすることにした。
「ご、ごめなさいってば、サクラお義姉様。なんか俺ってば寝ぼけてたみたいで。」
「そうだと思って目覚まし代わりに殴ってあげたの。感謝しなさい。それより、変な服着てないで早く着替えなさい。」
「は、はい、お義姉様。……ごめんなさい。俺ってば、まだ寝ぼけてるみたいで、服がしまってある場所がわからないんですけど…。」
「あんたの服はそこの部屋のタンスの一番下の引き出しの中よ。」
それを聞いてナルトはサクラが指を指した部屋に入り、タンスから服を一枚取り出した。
サクラの服よりかなりボロボロでつぎはぎだらけのワンピースだった。
(…ひらひらしてるってばよ!俺こんな訳わからんところで女装?!)
そう思いながらも、とりあえずナルトはその服に着替えるのであった。
着替え終わって部屋から出ると、いつの間にいたのか、紫色のワンピースを着た山中いのがサクラと話していた。
そして、そこには軍手とビニール袋、箒とちりとり、バケツと雑巾が用意されていた。
「ナルト、さっさと草取りしなさい。その後部屋の掃除も。」
「…了解しましたってばよ。いのお義姉様、用意してくれてありがとうございます。」
「いいから早く行きなさい。」
そう言われたので、ナルトはさっさと部屋の外へ出て庭に行った。


(…ぜってーおかしいってばよ。なんでサクラちゃんといのが俺の…姉?…なにがどうなって―――)
ナルトが悩んでいると、
「……ナ、ナ、ナルト!」
「へ?」
ビックリして振り返ると、いつの間に後ろにいたのか日向ヒナタがいた。
「ヒナタ!…お義姉様?」
「…や、わ、私は…お義母さん…。」
(随分若い義母ちゃんだってばよ…。ん?意地悪義姉ちゃん2人と義母ちゃん…。これって……。)
「そっか!シンデレラだってばよ!!」
「??!!!?!?」
「あー、驚かしてごめんなさい。こっちの話だってばよ。で、お義母様がどうしてここに?」
「ち、ちょっと話があってね……あのね、今晩、デザート城で…ダンスパーティーがあるの…。…だから…、
「あー、『家でお留守番』て言いたいんですってば?」
「いや…えっと……一緒に、
「「そうそう。あんたはお留守番!」」
「!!!」
(サクラちゃんとイノ、いつの間に……。)
「「さあ、お母様!パーティーの準備しないと!」」
「え?うわゎ…。」
ヒナタはサクラとイノにひきづられながら、家に連れて行かれていった。
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