牧物短編
□ヴァルツの子育て。
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…やっぱり自分一人では何もできない…
そう思いながら、俺はヒカリを抱いて動物屋に向かった。
ー動物屋ー
「あら、ヴァルツ。
今日はどうしたの?
仕事の日じゃ…ないわよね?」
ジュリアが出てきた。
俺はとりあえずジュリアに聞いてみることにした。
「ああ…
その仕事じゃなくて、こっちの仕事の方だ…」
「?こっち??
どういうこと…って、
ヒカリちゃん!
あ〜、なるほど。そういうことね。」
「俺は、ヒカリのミルクを作ってやりたいんだが、作り方がわからない。
だから多分今機嫌を悪くして
泣いてるんだろう…」
「へぇ〜。
少しはわかってるじゃない。
機嫌が悪いとか。」
「それだけだろ…
いいから早く、作り方を教えてくれ。」
俺は本当に急いでいた。