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□8:ロングソード
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「う〜ん…今日も良い天気だ!」

ディヴィッドは、大きく伸びをしながら呟いた。



「なんだ、まだ眠いのか?」

まだ眠そうにまぶたをこする猿は、明るい太陽の光の下で見るととても可愛らしい。
ディヴィッドは、思わず猿の頭をぐりぐりと撫でた。

朝食をすませ身支度を整えると、ディヴッドは猿の目を見ながら話しかける。



「どうする?
おまえも一緒に来るか?」

ディヴィッドの言葉に、猿は何度も頷いた。



「なんだ、おまえ。
本当に、俺の言葉がわかってるみたいだな。」

言葉を理解していることをディヴィッドに悟られたのではないかとシシリアは焦り、身体の動きを止めた。



「ん?どうしたんだ?
そろそろ、でかけるぞ。
ほら、ここに乗んな!」

ディヴィッドは、自分の肩をとんとんと指で叩く。



(良かった…気付かれてないみたいだわ。)

シシリアはほっと胸を撫で下ろし、ディヴィドの肩に身軽に飛び乗った。



「しっかりつかまってろよ!」

そう言いながらディヴィッドは、北の町を目指して歩き出した。







「あ、あそこだな。」

迷いの森の老人が言っていた通り、北の町には昼過ぎに着いた。
それほど大きな町ではなさそうだが、それなりに人々は通りを行き交っている。



(とりあえず、北の町には来たが…
ここが占い師の婆さんの言ってた町とは限らないよな。
えーっと…そうそう、確か婆さんは北と星って言ってたな。
それが手掛かりとなって、あとは海と月だったよな…
一体、何のことなんだぁ?)

その意味が皆目解けないまま、ディヴィッドは、町で「星」にまつわる情報を集めてみることにした。

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