二次小説

□君の隣
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いつからだっただろう。
オレの隣にいつもお前がいるのが当然になったのは。






―君の隣―







「沢松っ!部活終わったから帰ろうぜぇ!」


「おう!」


いつものように天国がグラウンドの横で待っていたオレに話しかける。
もうこの光景は野球部にとって見慣れたものとなった。
しかし未だに天国と一緒に帰りたいと思うレギュラー人が多い。



そして隙さえあらばと思っているのだろう。
最初の頃はオレと天国の間を割って入ろうとしていた。
ま、天国が笑顔で

「いや〜んw明美は健ちゃんと帰・り・た・い・のぉw」


と、明美化しながらも割と本気で言っていたので
レギュラー人は何も言えなかったという訳だ。


オレがボーッとしながらその時のことを考えていると
天国が少し怪訝に思ったのか、


「なぁ、健吾。...待つの嫌だったら、さき帰ってもいいんだぞ?」


と、不安げに言ってきた。
普段天国は人に弱みを見せない。
だからこの天国はオレしか知らないと思うと、スッゲェ嬉しくって...。


あぁ〜、ダメだ。これだから...


「お前の隣は誰にも譲る気はねぇよ」

「!」

1年経っても10年経ってもお前を誰にも譲る気なんてない。
だから天国、オレに愛される覚悟をしろよ...?

お前の隣は、このオレだ。

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