妖狐×僕SS
□前と今と…sideR
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『男なんて汚いし臭いし下品でサイテー』
「…って、言ってたもんなぁー…」
「反ノ塚、40過ぎてもため息とは。辛気臭いぞ」
「…よー、凜々蝶。前と変わらず心配してくれんのなー」
「べっ!別に辺りに暗い空気を持ち込まれては迷惑なだけだ!!それはそうと何かあったのか?」
相変わらずな元幼なじみに、連勝は笑った。
「いやいや、うちの子の話ょー。アイツも相変わらずで…最近グラビア誌買ってこいと言い出したんだょ」
「彼女らしいが……」
何を思い出したのか、凜々蝶は遠くを見つめる。
「相変わらず男嫌いなのかー…と、思ったり」
「…ふむ」
「まぁ、別に本人が良いなら良いんだけど…。これからわんさか男が寄ってくるだろうに…彼氏とか作らねえのかなー…」
「すっかり親心丸出しか」
「はは、こんだけ年離れてりゃなー」
「仮に彼氏を連れて来られても困るんだろう?」
不意に核心を突かれ、連勝は苦笑した。
「確かに、複雑」
「まぁその心配はないだろう」
「え、何で言い切れんの」
「…それは」
「反ノ塚!!」
凜々蝶の言葉を遮るようにラウンジに声が響いたかと思えば、廊下の角から野ばらが走ってきた。
「と、凜々蝶ちゃんじゃなーい!今日も可愛くってメニアック!!!」
「眼鏡曇ってんぞ」
ただならぬ勢いで凜々蝶に近付く野ばらに、すかさず連勝は突っ込む。
座って居る凜々蝶を抱きしめながら、野ばらは真顔で連勝を見やる。
「今日女子アナ水着祭りの番組HDD録画予約して来るの忘れてたのよ!!さっさと帰るわよ!!!」
「忘れるとか珍しいな」
「さぁはやく!あ、凜々蝶ちゃん、またね〜!」
凜々蝶からぱっと離れ、野ばらはひらひらと手を振って、歩き出した連勝の隣を小走りで行く。
十分遠くへ行った二人の後ろ姿を見つめ、凜々蝶は小さく微笑んだ。
「反ノ塚め、気付いて無いんだな…」
前は男なんて、と言っていた野ばらがどうして連勝の家に居るのかという、連勝への好意に。
彼氏云々の話を振っておいて、その実年の差を気にして敢えて平静を保とうとする、野ばらへの好意に。
なんだかんだで、いつも野ばらと連勝が一緒に居る事に…
End
久々の連ばら\(^w^)/
と言うか連→?野、風味。
今の野ばらちゃんはそんなに連勝嫌いじゃないと思うんだよねー…と思いつつ、連勝実は前の野ばらちゃん忘れられないのかしらと思いつつ、年の差で葛藤すればいいよとか思いつつ…ニヨニヨ(^w^)
もやもやしつつ結局いっつも一緒な二人だといい!!←
sideNも書きますょー☆
2012・1・14沙緒