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□×ゲーム
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『円堂、ゲームしないか』
午後の天気は快晴で、お昼にはぴったりだった
そんな食べている途中でいきなりな質問。
それも
豪炎寺と風丸が同時に、だ
円堂は何くわぬ顔で
[なんだよいきなり]
ほんとにいきなりだ。
しかも顔が尋常じゃないほど怖い。
何があったんだよもしかして呪われたりとか??
そんなことを考え込んでいると風丸が話始めた
[いや大したことはしないさ。ただちょっとかけをしないかって]
いつもの爽やかスマイルで言った
[ああちょっとした息抜きみたいなもんだ]
すかさず豪炎寺がとってつけたように言った
それもそのはず、この二人は円堂のことが好きだった
好き故に二人はたびたび争っていた
(もちろん円堂は気付かない)
このままでは友達のままで終わってしまう!!
そこで二人は思いついたのだ
それが賭けという名の゛ゲーム″
そんなこととはまったく気付かないまま、
[いいぜどんなんなんだ?]
ちょっとウキウキしている円堂は
何が待ち構えているかわからない箱を見つめている子供のようだ(まだ子供だが)
そんな円堂を見るや否や、
風丸が説明し始めた
[・・まぁ、かけっつても大したことじゃない
次のフットボールフロンティアの予選でどこが勝つかって賭け]
円堂はポカンと口をあけている
もうちょっとすごいのかと思っていたからか?
風丸と豪炎寺は息をのんだ
すると
[すっげぇすっげぇ!やる!!やりたい!!!]
円堂の目がキラキラ光っていた
二人の肩が思わず下がる
マジのサッカー馬鹿だこいつ・・・・!
[んで、勝ったらなんかあるのか??]
円堂が聞いてきた
二人の目がキラッと光る
これこそ二人が待っていたことだった
風丸は笑顔で
[ああ、勝った奴は負けたやつを一日だけ言う事をきかせることができるんだ^^]
[おーなるほどな!!で、予選チームは??]
[これだ]
一枚の紙を円堂に見せる
[んーと・・・・尾刈斗中対秋葉名戸中か!
どっちにしようかなぁー]
[ちなみに俺たちは尾刈斗中だぜ]
円堂が目を大きくあけていた
[なっ・・ずりーぞ!!勝手に決めんな!!]
怒る円堂にふたりはによによ
[誰もお前がきめていいなんて言ってないぞ]
[くぅっそー!!見てろよ、絶対賭けに勝ってやるからな!!]
つんつんと、屋上を後にしようとしたとき、
豪炎寺が不敵な笑みを浮かべ付け加えた
[ちなみに負けたらメイド服だからな]
[おうよ!!そっちだって負けたらメイド服だからな!!!]
こうしてメイド服を賭けた(?)
勝負が始まった