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□ 小さな幸
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先輩は僕を救ってくれた恩人
まるで太陽のような人
[ごーろーうーちゃーん]
[うわぁ!!??]
いきなり顔を覗き込むので多摩野はびっくりした
その覗き込んだ人物が円堂だったのでさらにびっくり。
[そんなに驚くなよ]
[すみません・・・・というか、なんでここにいるんです?それに五郎ちゃんはやめてください]
確かに。
ここは3階。一年生の教室が並ぶフロアだ
そんな所に2年生の円堂がいたら不自然である
[いいんじゃんか別にー]
ぷくーっと膨れ顔の先輩もかわいいなぁ
それにしても円堂先輩・・・・何しに来たんだろ
もしかして・・・・・・・・・・・・
[あ俺?もちろんお前とサッカーするためだよ]
やっぱり
多摩野はがっくりと肩を落とした
彼はサッカーのことしか考えていない。
それは暗黙の了解でみんなが知っていることだった
それでもちょっと期待しまった自分が恥ずかしい
そんなこと考えていると、円堂が多摩野の手をとり、歩き出した
[!?ちょ、先輩!]
びっくりした多摩野は円堂の足を止めさせる
[ん?なんだよごろう]
なにかあるのかと円堂が振り向く
なんだよっていきなり手を握られたら誰だって驚くでしょ
しかもそれが気になる相手だったら尚更だよ
[いや、なんで手をにぎるのかなぁって
あははバカですね僕]
笑って話を終わらせようとする
だが円堂は
[お前と一緒にサッカーしたいからだよ]
にかっと笑う顔は多摩野を和ませる
多摩野もその笑顔につられて笑う
そして今度は多摩野が手を握り、
[先輩!早くしないと皆さんに怒られちゃいますよ!!]
[ああ!風丸とかに怒られるのはもうやだしな!!]
そんなことを言いながら、二人は手をつないで正面玄関まで歩いた
この時間だけは独り占めしてもいいですよね先輩
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たま円は可愛くまとまればそれでいいです
というか順子かわいいよ順子