text

小さな幸
1ページ/1ページ

先輩は僕を救ってくれた恩人
まるで太陽のような人





[ごーろーうーちゃーん]




[うわぁ!!??]




いきなり顔を覗き込むので多摩野はびっくりした
その覗き込んだ人物が円堂だったのでさらにびっくり。





[そんなに驚くなよ]



[すみません・・・・というか、なんでここにいるんです?それに五郎ちゃんはやめてください]



確かに。
ここは3階。一年生の教室が並ぶフロアだ
そんな所に2年生の円堂がいたら不自然である




[いいんじゃんか別にー]


ぷくーっと膨れ顔の先輩もかわいいなぁ




それにしても円堂先輩・・・・何しに来たんだろ
もしかして・・・・・・・・・・・・







[あ俺?もちろんお前とサッカーするためだよ]





やっぱり




多摩野はがっくりと肩を落とした
彼はサッカーのことしか考えていない。
それは暗黙の了解でみんなが知っていることだった



それでもちょっと期待しまった自分が恥ずかしい




そんなこと考えていると、円堂が多摩野の手をとり、歩き出した



[!?ちょ、先輩!]



びっくりした多摩野は円堂の足を止めさせる


[ん?なんだよごろう]



なにかあるのかと円堂が振り向く
なんだよっていきなり手を握られたら誰だって驚くでしょ
しかもそれが気になる相手だったら尚更だよ



[いや、なんで手をにぎるのかなぁって
あははバカですね僕]


笑って話を終わらせようとする
だが円堂は


[お前と一緒にサッカーしたいからだよ]


にかっと笑う顔は多摩野を和ませる
多摩野もその笑顔につられて笑う
そして今度は多摩野が手を握り、


[先輩!早くしないと皆さんに怒られちゃいますよ!!]



[ああ!風丸とかに怒られるのはもうやだしな!!]




そんなことを言いながら、二人は手をつないで正面玄関まで歩いた










この時間だけは独り占めしてもいいですよね先輩






















+++++++++++++++++++++

たま円は可愛くまとまればそれでいいです
というか順子かわいいよ順子


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ