記念特別

□人投票結果発表会場
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ー人気投票会場ー

「はい、お集まりの皆様お待たせしました。人気投票結果発表です。」

古川稲葉は黒のスーツに白のシャツ赤のネクタイで髪を縛って右肩に流し、司会をする。

「何で俺まで…」

その横で上はカッターシャツでユルユルにネクタイを締めた小鳥遊悠。

「………後俺も何でここに?」

更に悠の隣では香美椰慎平が何時もの制服姿で困り顔をする。

「何でって、司会の仕事は優先的に私と主人公に回されるからよ」

「だから何で…」

「主人公ってまだ一話しか出てないんですが…」

「なんだかんだでトークが上手いからじゃない?そんな事より水鼠さんから一言いただきます。」

「「………」」

稲葉は水鼠にマイクを向ける。

「はい、水鼠です、今回は主役とヒロインがかかった一世一代の大勝負です。」
「え?俺聞いてないぞ…」
「言ってないからね。」

「言えよ!俺、現主人公だろ!」

「はっはは、甘い甘いぞ悠!まるで砂糖菓子の様だ!いつまでも主人公で居られると思うなよ!この!ち○○将軍が!」

ぎゅゅゅぅ〜…
「うぎゅ…」

「いきなり喧嘩腰とはなぁ〜握り潰してやろうか〜」

悠は水鼠を右手で握りしめる。

「ぐ、口が…過ぎました……話を聞いてくだざい゛…」

「で…どういう事だ?」

手の締めを緩める。

「ゴホッゴホッ…あー今…彼岸花がいっぱい咲いてる場所で赤毛の女の人が寛いでた…」

「(もしかして小町?)」

「コホン、まぁあれですよ。悠もね、いい加減ロリだのホモだの○○こ将軍だの言われて主人公としての立場はどうよと思いましてな」

「将軍を言い出したのは水鼠さんだけどな…」

「そこで1つ皆の人気を調べてみた訳さ」

「全く説明になってないな…」

「えぇい!兎に角!人気高い人は主役とか出番増えるの!」

「はぁーーわかった、わかった…もぅ良いよ。………おりゃあ!」

ぶぉん!
悠は盛大なため息を吐いて水鼠を思いっきり放り投げ捨てる。

「じゃ女性人気投票結果から…第11位小鳥遊梔姐様、妲己&玉藻ペアで共に2票+1コメです。」

スポットライトが3人を照らし…

「あららぁ…最下位どすなぁ。」

黒をベースにした桜の花びらが刺繍された着物姿の梔は小さくため息を吐く。

『妲己ちゃん、どうなったの?』

『私達は人気が無いって事だ。』

対して管狐の2人はいつものミニ袴巫女服を着て妲己は意味がわかって無く、玉藻は興味0な態度。

「梔姐さん残念でしたね。」

悠がマイクを向ける。

「まぁ、しかたありまへんし、素直に結果を受け入れますわ。」

小鳥遊梔2人気
コメント1
・悠との禁断の愛の予感


「梔姐様は凛として本当に素敵ですわ。」

「俺もそう思う。」

「ちなみに管狐のコンビはどうだ?」

香美椰は玉藻達にマイクを向ける。

『う〜ん…良く解んないや〜』

『私達は揺光様に迷惑が掛からなければ良い。』

妲己&玉藻2人気
コメント1
・管狐コンビは結構好きやで

「あくまでも揺光中心な心掛けは見事だな。」

「司会ってこんな感じでいいのかな、稲葉さん?」

「OKよ。じゃ次は…コメントに救われた第10位火口彩2票+2コメントです」

「物凄く引っ掛かる言い方だな…」

白のブラウスに蝶ネクタイに黒のベスト姿の火口彩は不服そうに稲葉を見る

「だって…彩うぅ…」

「うわっ!な、何で泣いてんだよ!」

稲葉は両手で顔を押さえる。

「こんなに可愛いのに何でもっと頑張らなかったの…男みたいで男みたいなのにはっきり言えば摩耶君のが女の子ぽいじゃんだけど……」

「い、稲!テメー!」

「あはは、捕まらないわよ〜」

勿論泣いて居るわけ無く稲葉は笑いながら逃げて行く。

「えと…悠さんあれは…」
「見るな見るな、ほっといていいから。」

火口彩2人気
コメント2
・まさかの第二のツンデレ・ツンデレがいい!
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