Novel
□忘れられない…
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コクチと闘っているとき、頭の中は…先程の事でいっぱいだった。
口付けされたとき…嫌だとは感じなかった。
むしろ
自然と安心するような…
不思議な感覚にとらわれた。
俺は…一体、何を考えているんだ…
「昶君!危ない!」
声で我に返った。
目の前に、コクチが今にも自分に襲いかかろうとしていた。
もう間に合わない…
昶はぎゅっと目を閉じた。
強い衝撃音。
「危ないところでしたねェ」
目を開けると、白銀が杖を構え、コクチと向かっていた。
周りには、今にも白銀に襲いかかろうとする数匹のコクチ。
昶は剣を構え、周りのコクチに向かって行った。
白銀も目の前のコクチを倒す。