天才晶術師の章

□fate-8
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 港へと向かった一行、コングマンをパーティーへ迎え、武装船団の元へと船を進める。


 敵将が乗っているであろう大きな船へと横付けし、中へと乗り込んだ。


「この船のどこかにグレバムがいるハズだ」

 ルナはさりげなくリオンに近寄ると、あめ玉状のものを渡した。

「…なんだ?」
「酔い止め…戦闘用の」
「…貰っておく」

 彼はそう言うと、スタン達に気が付かれないよう、口に運ぶ。

「…なんで船酔い隠すの?」

 疑問に思ったルナがたずねると、リオンは少し顔をしかめる。

「別に…いいだろう、さっさと行くぞ」

 リオンが駆け出していき、彼女も後に続いた。




「くらぇ!爪竜連牙斬!」
「魔人闇!!」


「アイスニードル!」
「フィリアボム!!」


 向かってくる船員を倒しながら、一行はグレバムが居るであろう、船の奥へと進む…やがて扉が見え、コングマンが勢いよく扉を開けた。


「うらぁ!おめぇが親玉か!!」

 彼に続き、スタン達も中へと入っていく。

「あれ?グレバムじゃない…」
「バティスタ!!」

「フィリアか!」


 バティスタと呼ばれた男はフィリアを見るなり、笑みを浮かべた。

「こいつがフィリアの話してたグレバムの側近?」

「お前が追ってくるとはな、ずっと石像に、なっていれば良かったものを!」
「バティスタ、答えて!グレバムは何処なの!?」

 フィリアが詰め寄るも、バティスタは笑みを浮かべたまま、武器を構えた。

「さぁな…お前が勝ったら教えてやるよっ!!」

 バティスタがフィリアめがけて駆ける…ルナが割って入り、剣で彼の攻撃を受け流す。

「下がってフィリア、あなたは後衛で援護!スタン!リオン!」
「ああ!」
「ふん、行くぞ!」




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