虹色の勇者−グラニデ編
□fate-3
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武器屋へとやって来たルウは、並べられている武器を手に取りながら小さく呟いていた。
「こっちの方が…いい、かな」
「…んー…」
しばらく杖が並んでいた棚をいったりきたりいていたが、ふと、立て掛けられた一本の剣に目が止まった。
「……」
おもむろに近寄ると、手に取り、軽く素振りをしてみる。
「使って、みようかな」
ガルドを支払い、その足で甲板へとルウは向かった。
「あ、リッド…」
「んー?ルウか、お前も空を見に来たのか?」
「空?」
「俺の日課みたいなもんさ…と…何持ってんだ?」
リッドはルウの右手にあるものに目を向ける。
「あ、これ…さっき買ってきたの」
「剣…だよな、それ…お前確か魔術師じゃなかったのか?」
「うん、でも…ガイって人と戦った時…接近戦でも戦える方がいいかなって」
「…確かにそうかもな…まあ今回のは急ぎだったから、別れて探すってことになって、一対一になったわけだけど…」
リッドは自分の剣を抜くと、構えた。
「よし、折角だから修業、しようぜ!」
「!うん、お願い」
ルウもリッドの真似をして、構えた。
「お、構えはいい感じだな…まあ、俺は我流だけど…習うより慣れろ、だな…いくぜ!」
*