天才晶術師の章
□fateー3
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やがて彼らは剣を交え始めた…人数では圧倒的に兵士が有利ではあるが、スタン、ルーティ共にソーディアンを持っている…どちらが勝つかは…ルナも予測済みだった。
(ソーディアン相手に並の兵士では勝ち目はない…アトワイトは回復の晶術も使えるから…)
そうしているうちに、兵士は倒れ…スタンが話し合いをと隊を率いる者へと持ちかけた。
(ったく…どこまで…スタンって人は…)
剣に手をかけ…歩みかけたその時…ひと際通る声が響く。
「ぶざまなものだな、これ以上見てはおれん」
「!!」
「リ、リオン様!!」
「事情も知らずに正義の味方を気取る…お前何処のバカだ?」
「バカじゃないっ!スタン・エルロンだ!!」
彼は剣を抜き、構えた。
「ちょっと!あいつが持ってる剣…まさか…」
『シャルティエではないか!』
『シャルティエじゃない!』
『……;;;』
二つの声がハモり、心底いやそうなため息をシャルティエはついた。
(シャルティエ!?ウソ…三本目…!まさかあの人…客員剣士の…!?)
「セインガルド王国客員剣士、リオン・マグナス…ソーディアンが二本あるとは好都合…まとめて持ち帰ってやる!」
「なんだとっ!このっ!」
スタンはディムロスを構えリオンへ切り掛かった、しかし彼はシャルティエであっさり受け流し、間合いを取る。
「はぁぁぁっ!」
斧を武器に向かっていくマリーの一撃を交わし、彼はコアクリスタルへと意識を集中する。
「ソーディアンを持たぬ者に興味はない…地をはっていろ!ストーンブラスト!!」
「ぐぁっ!!」
石つぶてを浴び倒れ伏す女、そこへスタンとルーティが突っ込んだ。
「塵も残さん!奥義!浄破滅焼闇!!」
「うわぁぁっ!!」
「ちょっ!きゃあぁぁっ!!」
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