天才晶術師の章

□fate-8
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「空襲剣!」
「トラクタービーム!!」


「ちっ!」

 バティスタを援護していた船員も倒れ、残るは彼一人…しかしまだ余力はあるようで、思うのかな用にダメージを与えられずにいた。


(…思った以上の相手…けど、なんだろう…時間稼ぎをしているように見える…)


 ルナは杖をしまうと、剣を構え、一気にバティスタめがけて走った。


「ルナ!?」

「正面から突っ込んで来るとはな!八つ裂きにしてやる!」

 バティスタの攻撃が迫る…しかし彼女は数歩手前で上に飛ぶと、それをかわした。

「何!?」
「これで決める!奥義!!魔神桜旋華!!」

 剣圧と桜吹雪が舞い、バティスタの視界を奪う、止めの一撃を加え、ルナは剣をおさめた。

「す、すご…」

 ポカンと見つめるスタンをよそに、ルナはバティスタを見つめた。


「ちっ、ぬかったわ…」
「さぁ教えて、グレバムは何処なの?」


 フィリアの問いに、笑みを浮かべる。

「けっ、知らねえな」
「そんな、約束が違うわ!」
「お前も相変わらず甘ちゃんだな、約束つてのは破る為にあるんだよ」
「おい…」

 詰め寄るスタンを制し、リオンが近寄る。

「陸に戻ってゆっくり尋問してやる、覚悟するんだな…グレバムの居場所、武装船団の正体…聞きたい事は山ほどある」
「けっ…」
「バティスタ…」

「よぉし、凱旋だ、街へ戻るとしようぜ」



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