天才晶術師の章
□fate-8
2ページ/5ページ
「空襲剣!」
「トラクタービーム!!」
「ちっ!」
バティスタを援護していた船員も倒れ、残るは彼一人…しかしまだ余力はあるようで、思うのかな用にダメージを与えられずにいた。
(…思った以上の相手…けど、なんだろう…時間稼ぎをしているように見える…)
ルナは杖をしまうと、剣を構え、一気にバティスタめがけて走った。
「ルナ!?」
「正面から突っ込んで来るとはな!八つ裂きにしてやる!」
バティスタの攻撃が迫る…しかし彼女は数歩手前で上に飛ぶと、それをかわした。
「何!?」
「これで決める!奥義!!魔神桜旋華!!」
剣圧と桜吹雪が舞い、バティスタの視界を奪う、止めの一撃を加え、ルナは剣をおさめた。
「す、すご…」
ポカンと見つめるスタンをよそに、ルナはバティスタを見つめた。
「ちっ、ぬかったわ…」
「さぁ教えて、グレバムは何処なの?」
フィリアの問いに、笑みを浮かべる。
「けっ、知らねえな」
「そんな、約束が違うわ!」
「お前も相変わらず甘ちゃんだな、約束つてのは破る為にあるんだよ」
「おい…」
詰め寄るスタンを制し、リオンが近寄る。
「陸に戻ってゆっくり尋問してやる、覚悟するんだな…グレバムの居場所、武装船団の正体…聞きたい事は山ほどある」
「けっ…」
「バティスタ…」
「よぉし、凱旋だ、街へ戻るとしようぜ」
.