結界師(限良)


□僕の掌で踊れ
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夜の烏森。
妖を一通り片付けて、俺と斑尾は休憩をとる。

「で、どうなんだい?」
唐突に斑尾が聞いてくる。
「何をだ?」
「何って、あの坊やとどこまでいってるんだい!?」
きぃーと喚く斑尾はどうやら、俺と限のことが聞きたいらしい。
「毎日、ちゅうしてる」
恥ずかしいが本当のことを言う。
「……もしかして、ヤってないのかい?まだ」
あぁ、先がおもいやられる。と言わんばかりに、頭を抱える斑尾。
「あたしゃ、あの坊やは手の早い方だと思っていたよ」
遠くにいる限を見つめる。
確かに、確かに手が早そうだ!
しかも、激しそうだ…
「だっ、だってそんな…」
今の俺の顔はきっと真っ赤だろうが、斑尾は気にせず
話す。
「いいかい、ヤリそうな雰囲気になったら」
おぃぉぃ、どんな雰囲気だよ…と思うが、聞かないことにする。
「その前にあの坊やを、出来る限り疲れさすんだ」
まるで作戦会議のように、真剣な目で斑尾は限を見つめる。
「なんで?」
何故そんな必要があるのか?
「ベースは人間だけど妖混じりだよ、あの坊やは。」
と、ふふふっと斑尾はカナリ怪しい笑い方をしていた。
「体力だってハンパないもんだろうさ。」
と、どすどすっと斑尾にど突かれる。
「だが、相手はあんたにベタ惚れだ、そこを利用してだねぇ……」
永遠に続きかねない、オヤジエロトークを聞き流して、今日を終えた。
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