お話
□こんな事もあった。
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馬鹿な事を話した。
馬鹿な事ばかり話した。
馬鹿な事を沢山、
話し合った。
「――白銀!!」
「・・・・・劉黒?」
「どうした?何か問題でもあったか?」
「問題というか・・難問だな」
「・・・そんな大事の割に、落ち着いてるな・・?」
「ああ、急ぎの用ではないからな」
「・・・もしかして、その手に持ってるモンが 関係してるのか?」
「・・・!ああ、良く分かったなっ? という事は、白銀・・・」
「・・・という事は、何だ?」
「此、何か分かるか?」
「・・・・・」
「・・白銀?知っているのか?」
「・・・・・あー。もしかして、其れが何か・・て話か?」
「そうだ。人間が造った物なのだが、何に使うのか分からなくてな?
気になって、白銀なら知っているかな・・と思ったのだが・・・?」
「・・・・・」
「どうした?溜め息などついて。何か悩み事か?私が聞けることか?」
「いや、多分、無理だ。中心にいる奴程、解決は難しいという考え方が、十中八九、当てはまる・・・・・・其れが何か・・だったな?」
「ん?・・・あ、ああ。知っているのか?」
「・・・いや、残念ながら・・・あ・・?・・少し待て。・・・・・アレににてねぇか?」
「アレ?」
「ほら、あのちょっと人前で着けるには抵抗のある・・・」
「・・・ああっ!アレか!!・・確かに、そう言われてみれば・・?しかし、そうだとすると・・此の部分は・・何だろうか?」
「・・・あー・・?何だろな・・」
「・・・似ている物をあげるなら・・あれも なのではないか?特に、ここのところが」
「おお、そうだな。良く川で使ってるのを見るヤツな・・?」
「うん、山でも使われている」
「いやでも、あれにするには・・バランス悪くないか?」
「む?そういえば・・そうかもしれない」
「あ、おい・・劉黒。」
「何だ、白銀?」
「ここ、曲がるぞ」
「あ!」
「ホントはコレが基本形態なんじゃねぇか?」
「・・なるほど。だとすると・・・」
「アレだ」
「あれか」
「ああ。間違い無ぇよ」
「人間は偶に妙な物を造るな・・・」
「ああ・・・どう考えても使用頻度低いしな・・」
「流行った・・とか」
「持ってるのが格好良いって?」
「ああ、随分前にもあったろう?利便性よりも見た目重視の・・」
「いや、コレ格好良いか?持ち歩くか、お前?」
「ん?・・・ん、いや。・・私の感性では・・此は」
「俺だって持たねぇよ」
「しかし、彼らの文化は本当に多様だからな・・・」
「・・・あー、まぁ探せばいるかもな。コレが好みって奴」
「ああ。私は要らないが・・」
「ああ。俺も要らん」
人間て 不思議だ。
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