novel
□星に願を
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−−夏の月の某日。
「今日の夜9時、王城の門の前集合だよっ!遅れないでね、約束だよ?」
「・・・任務?」
そう尋ねるとエルムはあからさまにショックを受けた表情に変わった。
「任務は今日はないー!ついでに言うと明日もない!」
「じゃあ今日の夜、何かあったっけ」
「・・・やだなあ、リューンなら絶対知ってると思ったのに」
沢山本読んでるから、てっきり知ってるものだと思ってたけど。
首を傾げてそう言うエルムに、リューンもまた首を傾げる。
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