5年間書き続けた卿夢がついに完結しました。
卿夢の前にもいくつか長編を書いてたことはあるのですが、恥ずかしながら終わらせられたのはこれが初めてです。
これも偏に、言葉にしてしまえば月並みなのですが、更新が少ないにもかかわらず応援の言葉を下さったりたくさん足を運んで下さった皆々様のおかげです。
毎日たくさんのアクセス数や拍手や日記のメッセージが無ければ、この卿夢もかなりの高確率で尻切れとんぼで終わっていたことでしょう。

しかしまあ卿夢と銘打っている割に最後の最後まで卿の出番の少ないこと少ないこと…作中卿の出てる割合は30%きるんじゃないですかね?
これは何夢だと思われる方も少なくはなかったはず。まあ卿×夢主というより卿と夢主の話というつもりで書いてたのでそうなるのも仕方ないのかもですね。
最終回も最後のページは卿出てこないし…でもこういう終わりかたをするというのは自分の中ではかなり前から決めていたので、いつもよりもずっと筆が早く進みました。
ジェームズとリリーがヴォルデモートに殺されることのなかった未来。夢主が傍にいることで卿は少しずつ変わっていき、一人また一人と死喰人も去り、世間は闇の帝王を忘れていく。そしてトム・リドルは憎んでいた平凡の中に特別な幸せを手に入れたのかもしれません。
最後キングズクロス駅に夢主と卿がいっしょに居なかったのは、単に夢主の友達に興味がなかったかアズカバンで服役中かのどちらかだと思います。


闇の陣営にこんな女の子が転がり込んできたらどんなことになるだろうというコンセプトのもと始まった夢物語。
ワガママでやりたい放題だった夢主はいつしかしなやかな強さをもつ女の子に成長しました。それは私がなりたい自分のひとつでした。
自分の気持ちに従って行動し、肩書きや周囲からのレッテルではなくい物事の本質を見る目をもつ。
そしてそれを貫き通せる強さ。
特別な力をもっているけど、彼女自身はなにも特別じゃない。彼女はいつだって自分らしくあろうとしていました。
物語は私でなくて彼女が作ったような気がします。
5年間いっしょにいた彼女とこれでお別れかと思うとやはり寂しいです。まだ書きかけの短編はいくつかあるのでもう少し付き合いは続くのですが、何だか育ててきた娘が手を離れたような気分です。子育てなんてしたことないけど。
おおかみこどものラストシーンばりに「しっかり生きて」と伝えたいですね。

うーんあとがきなんて書いたことなかったんでなんだか支離滅裂ですね。
最後に、ここまでお付き合い下さった皆様に重ねてお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございました!
そして卿夢は終わってしまいましたが、これからもたくさんお話を書きたいと思っています。
よろしければこれからも遊びにきてくださいね!


2013/12/14管理人コロ

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