02/22の日記

19:45
猫の日なのに猫にまったく関係ない(雲綱炎)
---------------
※少し全年齢に相応しくない表現あり

「綱吉」

左右から同時に名前を呼ばれる。
嫌な予感しかしないから返事はしたくない。
けれどこの二人にはそんなこと通用しない。

「な、なんですか?」

諦め半分、そして何もないことへの期待半分で返事をすると、二人はそれぞれ紙袋を差し出す。

…………いや、まだいつものこととは限らない。
一縷の望みをかけ紙袋を受け取り中身を確認した。

ヒバリさんの紙袋からは黒い猫耳とセーラー服。
エンマの紙袋からは俺の髪の色と同じ茶色の猫耳とメイド服。

……嫌な予感はズバリ的中してしまった。

その場に崩れ落ちると、頭上から凶悪な赤と黒が俺に着てくれるよねと言う。
ちなみにこれはお願いじゃない。脅しだ。

これで嫌と言うものならこの二人は普段はてんでバラバラくせに、こういう時に限って驚く程の団結を見せる。

そしてやや二人のマニアックなプレイに巻き込まれるのが関の山だ。

ここは諦めるのが最善だと男としてのプライドを捨てて紙袋から服を取り出す。

もう慣れたものだとこっそりと嘆く。

二人から受け取った服を着て彼らの前に立つと、『似合う』、『可愛い』と嬉しくない称賛の嵐だった。

「可愛すぎるよ綱吉」

「あまりに可愛いから我慢出来ない」

熱っぽい視線の二人に押し倒されるのももう慣れた。
そしてそれを嫌だと思えないのは俺が甘いからか、それとも…………。






おわっとく!

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ