短編集

□いつもと違う君
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「手離せよ!」


急に誰かがあたしと男の人の間に入って来て握られていた腕を引き離してくれた。


「大丈夫か?」


そうこっちを向いたのは翔くんだった。
翔くんはあたしを背中に隠して男の人たちを睨む。


「なんだよ、彼氏付きか」
「つまんねぇから行こうぜ」


去っていく姿を見ると急に力が抜けてその場に座り込む。
そんなあたしを翔くんが支えてくれた。
安心したら急に我慢していた涙がどぱっと溢れてしまった。


「げっ!何泣いてんだよ」


焦りながらあたしの涙を拭ってくれる翔くん。
怪我ないか?と心配してくれる翔くんにうんと泣きながら返事をした。


『ごめんね、翔くん』
「気にすんな。ってか俺が助けてやったんだからごめんじゃなくてありがとうって言えよな?」
『あ、ありがとう』


とりあえず無事でよかったな、と笑う翔くんの笑顔にドキッとした。
その夜は翔くんと手を繋いで帰った。
今日はいつもと違うかっこいい翔くんを見れてよかったと思う。

















-END-
初翔ちゃん夢!
書いちゃいましたよ〜
翔ちゃんの初夢はまだ学校通ってるときです。
主人公は作曲家コースで翔ちゃんのパートナーの女の子。
翔ちゃんは小さいけど大事な女の子とか全力で守りそうだな、という妄想から生まれたお話です。
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