でんじゃらすGirl瑞樹

□オーマイガー。そんなの聞いてないぜ
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「えー。抜き打ち中間テストを行う。だから教科書しまえー」




第5回
オーマイガー。そんなの聞いてないぜ





「先生、因みにどこからどこまで・・・?」



そう聞いたのは俺の隣に座る空野が言った。



「ひ・み・つv」


「先生、キモイです、死んで下さい。チーズケーキの上で。嗚呼っ羨ましい!!!」


「何で羨ましいんだよ、チーズケーキの上だからか?そうなのか?」


「んもぅ、一々煩いぜ、疾樹くんよー」



相変わらずチーズケーキがとか騒ぎ立てているのはご存知、姫路だ。



「とりあえずプリント配るぞー」



姫路の言った発言を見事スルーしつつ、プリントを配った。



「センセー。これまだあたくし様は習ってませんですわ」


「根性で解け。」


「センセー。チーズケーキ奢ってくれるんなら根性見せます。」


「却下」



福岡の公立高校から来たので授業が多少遅れていたらしい。

…まぁアイツの事だから、カンニングでもして点数取ることだろう。



「では、始めっ」



こうして始まった抜き打ちテスト。
チラリと姫路を見やると真剣そうに眉間に皺を寄せながら・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・カンニングしていた。

けれど、隣のヤツも余り解けていないのか、カンニングを諦めて自力で解こうとしていた。





こうして、この日の授業は終了し、


翌日――――




「昨日のテスト返すぞー」



そう言って順番にプリントが返却されて行く。

俺は勿論満点。(自慢じゃないがこれでも成績優秀で入学したのだ。)


姫路は・・・




「姫路、お前は最高だな。
入学試験は成績優秀だったのに、これは0点だ。」



「えへっ、だって、あの試験は得意の一夜漬けでしたからvV
こう見えて勉強できないんですよ〜」


「うん、どう見ても勉強できなさそうだ。」


「大体抜き打ちだなんてそんなの聞いてないぜ☆」


「言い忘れてたが、平均点以下。クラスで一番点数が悪かったやつは一週間の補修。」


「え?」


「姫路、頑張れよvV」



そう言って先生はガラリと扉を開き、去って行った。




「オーマイガー、そんなの聞いてないぜ、マイハニー。」






一週間後はミイラ化

(ほぼ干乾びてたけど。)








 
 

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